2009年5月22日 (金)

禁断の実の美女

禁断の実の美女

TSUTAYAに行っても、美女シリーズのレンタルがいまひとつ伸びていないので、これから少しずつ書いていこうと思っています。

もちろん、ここに書いたからといって、レンタルが伸びるわけではないのですけれど。

一人でも多くの人に美女シリーズをもう一度観てもらいたい。

そんな想いです。

ここに来られる方はたいてい観られている方かもしれませんが。

前に観られた方もまた思い出して、レンタルにでも走っていただけるとありがたいです。

正月特選ミステリー 『禁断の実の美女 江戸川乱歩の「人間椅子」~そのまま抱いて!』~

美女シリーズの第22作。

監督:貞永方久、脚本:ジェームズ三木、山下六合雄。

【あらすじ】

名探偵・明智小五郎(天知茂)は、北海道から東京へ帰る飛行機の中で人気女流ミステリー作家の北見佳子(萬田久子)と同席した。

佳子の美しさに一目惚れをしてしまった明智だったが、直後、佳子の婚約がマスコミに発表される。

婚約相手は、宝石商・高杉大作(内田朝雄)の息子・高杉浩太郎(中島久之)だった。

しかし、佳子の周辺には二人の婚約を好ましく思わない人間が少なからず存在した。

佳子の元夫・土田(山本紀彦)と佳子の元担当編集者・野呂武信(羽生昭彦)である。

二人の男は、佳子の美貌と魅力が忘れられず、常に彼女の周りをつきまとっていたのだ。

ある夜、佳子と明智は東洋ホテルで夕食を一緒にする約束だったのだが、ホテルの化粧室で佳子が何者かに襲われる。

幸い、命には別状がなかったが、その後も佳子の周辺で怪事件が頻発するのだった。

まずは、高杉浩太郎の妹・高杉悠子(小田桐かほる)が佳子の家の書斎で何者かに殺害される。

悠子は、推理作家志望なので、佳子のもとで小説の勉強をしていたのだった。

悠子は、書斎にある安楽椅子に座った直後に殺害されたようなのだが、不思議なことに殺人者は、椅子の中から針のようなもので背後から一突きにして殺したらしい。

警察は、その椅子の製作者・黒川純一(レオナルド熊)を容疑者として追跡する。

黒川は家具工房からすでに姿を消していたのだが、黒川の自宅の部屋から彼の手記のような物が発見された。

捜査陣は、その手記を読んで戦慄する。

黒川は、自らの容貌があまりに醜いことに絶望し、憧れの北見佳子に愛を告げることもできないので、空洞のある安楽椅子を作って、自らその椅子の中に入り、夜毎、佳子が自分の上に座ってくれるのを待って、椅子の中で生活を続けていたのだった。

椅子の皮一枚隔てた膝の上に、佳子を座らせ、彼女の肉体の感触を楽しむ。

それが世にも醜い黒川にとって、愛する人を抱くことができる、たった一つの方法だったのだ。

その後も、佳子の秘書・根岸咲子(森田理恵)が自宅マンションのシャワー室で刺殺され、ついには佳子の婚約者・高杉浩太郎までもが殺されてしまう。

警察は必死に黒川の姿を追うのだが、今度はその黒川が死体となって発見されてしまった。

混迷する事件の謎に、名探偵・明智小五郎は果敢に挑むのだが、やがて魔の手は名探偵の身にも及ぶことになる……

【オススメ】

天知版美女シリーズ全25作の中では後期に分類されると思います。

乱歩の通俗長編はほとんど映像化してしまい、この頃になると使える作品がそろそろ無くなってきたようで、ついに短編小説(しかも明智小五郎が出てこない作品)の2時間ドラマ化に踏み切ったという、ある意味で画期的な作品。

原作は江戸川乱歩の名作短編「人間椅子」ですが、それをもとにした、筋のまったく違う、美女シリーズのオリジナル・ストーリーです。

江戸川乱歩の小説の原理主義的なファンの方にはあまり人気のない作品なのですが、

美女シリーズの中では、フォーマット通りの典型的な作品。

「自ら作った安楽椅子の中に入って、人間の感触を楽しむ男」という設定と女流作家の佳子という設定のみを生かして、連続殺人事件を描き、本格ミステリにしてしまうところの変換の仕方が一つの見どころではないでしょうか。

本格ミステリにしては、犯人はバレバレなのですが、その分、ラブロマンスの部分を楽しめます。

『禁断の実の美女』は、脚本がジェームズ三木(と山下六合雄)なので、セリフが結構キザです。

とくに明智と佳子との二人の場面は、一言一言がキザでカッコよくてたまりません。

また、個人的には丸山秀美さんが出ておられたことでも、思い出深い作品となっています。

高杉浩太郎の二人の妹のうちの一人・高杉晴子の役でした。

彼女も容疑者の一人ですので、重要な役です。

しかも、悠子の方は北見佳子に好意的だったのに対して、晴子の方は北見佳子と対立します。

悠子のお葬式で、焼香に来た佳子に対して、

「あなたに焼香されても悠子は喜ばないと思います」

と言ったり、

墓参りに来た佳子の供えた御花を投げ捨てたり。

キツイ性格の女性の役が本当にうまかったので、当時の僕は、丸山秀美という女優さんは本当に気のキツイ人なのだと思っていました。

実物はとてもお優しい方なのですが。

とにかく綺麗です。

しかも、クライマックスの場面には、秀美さんの絶叫の場面もあったりして。

北見佳子役の萬田久子、高杉晴子役の丸山秀美さんだけではなく、『禁断の実の美女』には、高杉悠子役の小田桐かほる、根岸咲子役の森田理恵など美女がたくさん出ていますので、そういった意味でも楽しい作品です。

とくに秘書の根岸咲子(森田理恵)がシャワー室で殺害される場面は、なかなか見ごたえがあります。

あどけない顔の森田理恵が黒縁の眼鏡を外して、オールヌードになる場面は、今の人が見てもハマる部分があるのではないでしょうか。

本当に綺麗で、魅力的なヌードです。

そこへ凶器のナイフのドアップ。

作品の見せ場はやっぱり、黒川の手記の再現場面だと思います。

椅子の中から佳子を愛撫する黒川の妄想を映像化する場面なので、とても官能的に仕上がっています。

おかげで『禁断の実の美女』は美女シリーズの中でも指折りのエロティックな作品に数えることができるでしょう。

なんだかエロ日記みたいになってしまいましたが、美女シリーズなので、ご容赦ください。

いずれにしても冒頭からエンディングまで天知茂の魅力は全開です。

深い霧に押し包まれた高杉家連続殺人事件の謎を、名探偵の推理が見事に晴らしてくれます。

音楽もワルツ調の曲が新作の曲として使われていて、

椅子の中の男の妖しく、怪奇で、悲しいドラマを巧みに盛り上げています。

この曲は、北大路版の『日時計館の美女』でも使われています。

「あたかも吸血鬼のように、人の生き血を吸い尽くす巨大な椅子が

今夜もまた、暗闇の中で、復讐の呪文を呟き続ける……」(予告篇より)

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2009年5月15日 (金)

北大路欣也の美女シリーズ

そういえば、三月くらいに

北大路欣也の美女シリーズのDVDが

出ましたね。

『妖しいメロディの美女』、『黒い仮面の美女』、『赤い乗馬服の美女』、『日時計館の美女』、『神戸六甲まぼろしの美女』、『妖しい稲妻の美女』の6作品。

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天知版はともかく、まさか北大路版が出るとは思っていなかったので、

大喜びでDVD-BOXを買いました。

もちろん、

天知茂が亡くなった直後は、

「天知茂以外の明智小五郎なんて」と思って、

認めたくない気分だったのですが、

『妖しいメロディの美女』が放映されて、観てみたところ、

その面白さにすっかり魅了されてしまいました。

むしろ、6作品しか作られなかったことが、

残念でしかたないくらいです。

天知小五郎としては、

この北大路版までの31作品を、

美女シリーズの正典として認めたい(エラそうですみません)と

思っています。

西郷輝彦版は、

申し訳ないのですが、

音楽も設定(助手の設定とか)も映像も世界観も、

美女シリーズとしては認められないかな、と思います。

DVD-BOXを買ったので、ついては来ましたが。

西郷輝彦は『江戸を斬る』が好きでした。

それにしても6作品で終わったのは惜しいです。

とくに恐怖王なんて、また出てきそうな感じだったのに、

今頃、恐怖王はどうしているのでしょう?

明智小五郎(北大路欣也)は、

今は白い犬になってしまわれましたが。

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2007年10月16日 (火)

笑えないピエロ

私が子供の頃、

人生を変えた音楽は、安全地帯でした。

それは今でも自分の中でナンバー1ですが、

もう一人、同じ頃に好きになったアーティストで、

自分の人生を変えた人がいます。

もちろん、

自分はミュージシャンでも何でもないので、

人生を変えた、なんて大げさかもしれませんが、

生き方という部分で、かなり影響を受けたのです。

簔谷雅彦というフォーク系のミュージシャンで、

当時、あまり売れていなかったので、同世代の人でも

知らないかもしれません。

今は、みのや雅彦という名前で活動してはります。

北海道出身。

当時のニューミュージックの流れの中で出てきて、

そのあと世間はバンドブームに向かったので、

ちょうどその流れの中で、評価が埋もれてしまったのではないか、

と考えています。

たとえば、2000年前後に出てきていたなら、

もっと評価されていたのではないか、そんな風に思います。

みのや雅彦(こっちで書きます)の代表曲で、

「笑えないピエロ」という曲があります。

アルバムはサード・アルバムの『笑えない道化師』というのに

入っています。

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前に書いたことのある、

石立鉄男主演の「どっきり双子先生・乙女学園男子部」というドラマの

挿入歌で、その曲を聴いて、なんともその悲しい感じに心を打たれ、

その曲をギターで弾いてみたい、

そう思って、親に2万円の安いギターを買ってもらったのが、

中学校の時の事です。

片思いの悲しい歌です。

当時、別に誰かに恋愛をしていたわけではないのですが、

どことなく、この悲しい感じが、自分の寂しさに共鳴して

好きになったのです。

今となっては、自分の人生のテーマ曲みたいになってしまったのが、

なんだか寂しいのですが、

でも、自分の人生で、好きな曲を1曲選べ、と言われると、

たぶん、これを選ぶでしょう。

ただし、

この曲を弾きたくてギターを買ってもらったのですが、

当時、みのやの楽譜は出ていなかったので、

弾き方もわからず、

しかも、スリーフィンガーというフォーク特有の

ちょっと難しい弾き方だったので、

この曲を弾けるようになるまでには、

何年もかかってしまいました。

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2007年10月14日 (日)

ガリレオ

明日から、フジテレビで『ガリレオ』が始まります。
月9です。
福山と柴咲コウです。
月9で、本格ミステリ系というのはびっくりなんですが、
いい傾向だと思います。

朝から晩までミステリー系でいいんやないですかね。

いや

それは困ります。

録画が追い付きません。

まあでも、どんどんテレビ化映画化してほしいです。
いろんな人のいろんな作品を。

とにかく今回は楽しみにしています。

月9やから、恋愛がらみにするんやろな、とか、最終回は2時間スペシャルで『容疑者X』かな、とか、いろいろ心配してしまいます。

おそらく、『HERO』をもうちょっと知的にした感じになるのかな、と思ってるんですけど。そういう意味ではフジなので、ちょっと不安もありますが。
みなさん、是非見てください。

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2007年9月19日 (水)

相棒

関西地区では、『相棒Ⅳ』の再放送が始まりました。

ちょっと、毎日の楽しみが増えました。

相棒 season4 DVD-BOXI(5枚組)

10月からは、シーズンⅥも始まりますし。

春(?)には映画も公開です。

毎週がかなり楽しくなってゆきます。

DVD欲しい・・・・・・

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2007年9月 4日 (火)

どっきり双子先生 乙女学園男子部

昔、といっても20年から25年くらい前
私が中学生くらいの時ですが、
月曜ドラマランドというのがありました。
月曜日の19時半くらいから21時くらいまでの時間帯で90分のドラマをやってまして、
青島幸男の「意地悪ばあさん」や小泉今日子の「あんみつ姫」なんかをやっていた枠なんですが、
その月曜ドラマランドの看板シリーズで、
『どっきり天馬先生 乙女学園男子部』という
のがあったんです。

当時、僕はこのシリーズが好きで、
毎回、楽しみにしていたんです。
しかし、当時、まだ、うちの家にはビデオがなく、
近所の少し裕福な家にビデオデッキはあったのですが、
生テープが1本4000円くらいしていた時代なので、
ビデオに録ってもらうこともできず、
(当時、その4000円のビデオテープで初めて
録ってもらったのが、天知茂の美女シリーズ
『禁断の実の美女~江戸川乱歩の「人間椅子」』でした。
今、3本500円のテープの横に置いてあります。)
しかたなく、テレビからラジカセに出力して、カセットテープに録って、何度も聴いていたことがあります。

別に、メチャクチャ質の高いドラマというのでもなく、
感動作というのでもないのですが、
ちょっとドタバタコメディの、それでいて、ちょっとホロッとさせられる、そんなドラマでした。
学園ドラマなので、ちょっと青春のホロ苦さ、若いということの素晴らしさ、なんかを表に出したドラマだったので、
思春期、反抗期の私には、ストレートに訴えかけるものがあったような気がします。

シリーズの枠組みとしては、
主演の石立鉄男が双子の先生、天馬一平(兄)と天馬良介(弟)という役を二役で演じていて、

天馬一平は、気の優しい、生徒想いの、女性恐怖症の国語の先生。
天馬良介が、荒っぽくて、一本気で、それでいて自由を愛する、女好きの体育の先生(ただし教員免許を持ってない)。

この二人の違った個性が、それぞれ、その時によって生徒の抱える問題にうまく役に立ってゆく、というストーリー。

けれども、乙女学園に正式に採用されているのは、
一平の方で、乙女学園の生徒や教員は、
良介の存在を実は知らない。
知っているのは、一平と園長の西園寺瑠美(古手川祐子)だけ。
乙女学園はもともと女子校だったのを、一部、男子受け入れをしたのですが、生徒も教師もほとんど女性なので、
女性アレルギーの一平は、時々、気を失います。そうすると、良介が入れ替わって、無免で教師をやっているという感じ。

しかも、一平は、学園長の瑠美の家に居候させてもらっており、瑠美には妹が三人(斉藤慶子と小林聡美ともう一人は不明)いるため、彼女たちにもバレないようにしないといけないのが、大変だったのです。

また、学園には、ライバルの近藤先生(鹿賀丈史)や、天馬のことを怪しいと思っている教頭(中尾ミエ)などもいて、そらもう大変。

その中で、生徒たちがいろいろと問題を起こしてくれるのだけれども、その度に、一平か良介の活躍で、事件は解決してゆくのです。

このシリーズには、結構、ジャニーズのコたちも出ていて、光ゲンジのメンバーも、出ていたような気がします。

とくに印象に残っているのは、
シリーズ7作目で、
天馬先生に最もなついているトオル(中村繁之)という男の子が好きになった女の子が、芸能事務所にスカウトされて、タレントになろうとするのだけれども、トオルは彼女のことが心配でしかたない。そんな中、彼女のことが学園にバレて、問題になりそうになったところで、天馬先生が大活躍する。という内容。

トオルと彼女が遊園地にデートする場面があって、吉田拓郎の「I'm in Love」なんかが流れてて、結構、憧れました。

DVD化してくれへんかなあ。

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2007年9月 3日 (月)

春のワルツ

先日(土曜日)、『春のワルツ』が終わりました。

私の家ではBSが見れないので、

この2、3ヶ月、とても楽しみにしておりました。

とくに前の『チェオクの剣』にいまひとつハマれずに、途中で挫折してしまったので。

今回は、家族で楽しみに見ておりました。

その分、終ってしまうと、とても寂しいです。

今、ビデオで最終回を二回目、見てます。

ハン・ヒョジュは可愛かったですし、9666_m

イ・ソヨンは、せっかくの綺麗な人が、もったいないくらい、意地悪な役を見事に演じてました。

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ソ・ドヨンは、男性なのに、本当に綺麗でしたし。

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しかし、なんといっても、今回は、ダニエル・ヘニーです。

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とにかくカッコよかった。役柄もカッコよかったですし。

何話か忘れましたが、チェハ(ソ・ドヨン)と、フィリップ(ダニエル・へニー)で、ピアノを連弾する場面は、素敵でしたね。

あと、フィリップが、ウニョン(ハン・ヒョジュ)に、チェハの本当のことを伝えるために、バスケで賭けをするところなんかも、カッコよかったです。

私にはできない、なんて思いながら。

この、ダニエル・へニーという人は、時々、何ともいえない表情を見せます。

イギリス人ぽい顔もいいですし。

是非、名探偵を演じてみてほしい人ですね。

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2007年5月11日 (金)

必殺!!

また、一ヶ月以上も更新をサボってしまいました。

本当に今、忙しくて、身動きがとれません。

早く六月になってしまって欲しいです。

それは置いといて、

最近、必殺シリーズが、ちょっとしたマイブーム(古い言葉ですが)なんです。

たぶん関西では、結構、必殺シリーズの再放送が目白押しだからなんでしょうが。

例えば、今、テレビ大阪でお昼間に毎日、「必殺仕切人」の再放送をやっていますし、KBS京都では、毎週水曜日の午後に、「新必殺仕置人」をやっています。また、朝日放送でも、毎週火曜日の深夜に「必殺仕事人Ⅴ 風雲竜虎編」の再放送をやっています。

これらの再放送に触発されている部分もあるのですが(そして、これらの再放送は今年、仕事人2007が放送されるからだと思いますが)、それだけでもなく、なぜだか理由もなく、必殺が見たい。なんだか懐かしいのですよ。必殺が。

ただ、私が好きだったのは、やはり、中条きよし(=三味線屋の勇次)と三田村邦彦(=飾り職人の秀)が出ていた、「新・必殺仕事人」、「必殺仕事人Ⅲ」、「必殺仕事人Ⅳ」である。といっても、おそらく「新」は見ていなくて、Ⅲの途中から見始めたような気がする。金曜日の夜に、剣道の道場から疲れて帰ってきて、「赤かぶ検事奮戦記」を見た後、必殺を見るのを楽しみにしていた。鮎川いずみの「冬の花」と中条きよしの「忘れ草」という歌がとても印象に残っている。Photo

他の時代劇と違って、裏稼業という、ちょっと黒い部分が、微妙に大人の香りを感じさせて、結構、頻繁に裸も出てくるし、小学生高学年から中学生くらいの私には、一番いい刺激だったような気がします。ちょうど、世の中や、大人社会に疑問を持ち出したりする頃で、その微妙なアウトロー感と黒い正義っぽいところが、反抗期に入り始めた私を魅了したのだと思います。実際に、中学時代は、剣道の竹刀の弦を輪っか状にして、家の中の椅子の脚にむかって投げつけ、何とか、三味線屋の勇次のように巻きつきはしないか、必死に練習していました。中学三年の時は、進路調査で、仕事人と書いて、担任の先生に親が呼び出しを受けたこともあります。私は本気だったんですけどね。

一番の魅力は、仕事人は弱者の味方であったこと。

その辺が微妙に朝日放送っぽいですが、プロデューサーの山内久司さんも、そのご著書にそんなことを書いておられたような気がします。山内さんには、一度、お目にかかったことがあって、いろいろ裏話を聞かせていただきました。

仕事人の現代版的なドラマが土曜ワイド劇場の京都殺人案内シリーズなんですが、そのあたりの事情、傾向などについては、以前に論文に書いたことがあります。

山内さんも書いておられたのですが、1990年代に入った頃になって、必殺シリーズは、だんだん人気がなくなり、シリーズが終ってしまいます。おそらく、そこには、世の中の風潮のようなものが影響をしていて、昭和天皇の死から湾岸戦争、自民党政権の敗北から連立政権、そして社会党の方向転換など、社会そのものの右左の枠組み自体が組み換わっていった、そういう時期だったために、弱者の味方的なあり方が、あまり求心力を持たなくなったのだと考えます。

その必殺が、今年スペシャル版で復活します。

それにも、やはり社会風潮からの要請という部分もあるのではないでしょうか。

2002年あたりから急速に右傾化が進んだ世の中ですが、その勢いで安部政権というかなり右に傾いた政治状態になって、むしろ人々の不満が少し揺り戻し気味になっているのかもしれません。

とくに格差社会を迎えるにあたって、必殺の需要は結構高まっているのかもしれない。

とにかく本当に面白いドラマだったので、スペシャル版のみなどと言わず、是非、この機会に新シリーズ復活をしてくれないものだろうか。

もちろん、中村主水は何らかの形で出演、そして、秀や勇次など往年のキャラクターなどにも時折、出てもらいながら、新キャラも。28327

ただ、できたら、あまり若返らせるのではなく、私たち中年が喜ぶキャラクターもいればなおよい。例えば、佐藤浩市とか、真田広之、役所広司あたりでも起用して。

もう一回やってくれないですかね。

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2006年12月 3日 (日)

テレビドラマ『僕たちの戦争』を観た

TBSのテレビドラマ『僕たちの戦争』が再放送されていたので、自宅で仕事中だったが、思わず見てしまった。

現代のフリーターの若者・尾島健太と戦時中の海軍少年兵・石庭吾一とがタイムスリップして入れ替わるというお話。森山未来が二役で演じている。

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まず、森山未来の好演で、全体のトーンが暗くなく、戦争ものであるにもかかわらずコミカルで見やすい。それでいて、メッセージもなかなかよく、いろいろと考えさせられる。

特に二人の若者が、それぞれ別の時代で感じる違和感のようなものは面白い。石庭吾一が現代の東京の姿を見て、「こんな世の中にするために英霊たちは命を投げ出していったのか」と嘆くシーンは、私たちの胸に深く突き刺さる。「平和ボケ」そのものは、そんなに悪いことだとは思っていないし、むしろそれに異を唱えて争ってゆくことは、まさに本末転倒であろう。しかし、〈私たち〉の平和は多くの犠牲の上に成り立っているものであることを忘れてはならないし、また、極めて脆いものであることも覚えておきたいところだ。

一方、戦時中にタイムスリップした尾島健太が軍隊の中で上官に逆らって喧嘩を挑むところなどは、はたして当時どの程度、可能だったのだろうか? と思わせられる。27

つまり、健太がまさに現代のフリーな若者だったからこそ、上官に刃向かう自由さを持っていたのかもしれない。少なくとも作品はそのように描かれている。

〈私たち〉はいい意味でも悪い意味でも〈自由〉なのだろう、とは思う。もちろん、条件つきではあるが。

そして、何といっても上野樹里がよい。Ueno3

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重いテーマの作品に清涼剤のような役割を果たしている。

そら、命を投げ出しても護りたくなりますわ。

それにしても、やはりテーマは重い。

でも、その重いテーマに〈私たち〉は向き合って、引き受けてゆかなければならない。

私自身ももちろん戦争体験はないし、あくまで、資料や文献で接するのみである。しかし、私の母は子供ながらに戦争を体験しているし、身近には特攻帰りの人もいた(亡くなられたが)。

ただ、一つだけ言えることは、特攻帰りの人たちは(本当に死に直面した人たちは)、ほとんどその事を語りたがらないことだ。母の絵の先生がそうだったのだが、時々、その話はされたそうだが、あまり思い出したがらなかったそうである。また、この春に亡くなった親戚のおじさんが特攻帰りだったことは、お葬式の日までおじさんの娘さんたちも知らなかったぐらいである。

それぐらい衝撃的でつらい体験だったのだろうと思われる。そして、本当にやさしい人たちだった。人間の極限を見てこられた人の優しさだったのかもしれない。

よく「今の若者も軍隊の体験をすればよい」というようなことを言う人があるが、たいてい自身は軍隊を経験していないか、していても最前線ではなく後方にいた人なのだろうと思う。少なくとも二人の特攻帰りの人は決してそんなことはおっしゃらなかった。絵の先生は、「あんな体験はさせたくない」とはおっしゃっていたが。

話は逸れてしまったが、ドラマ自体は本当によいので、DVDも出るそうだから、僕たちの戦争 完全版

是非、多くの若い人に見てもらいたいものである。私は、まだ(不勉強にも)原作を読んでいないので、早速、読まなければ、と思っている。僕たちの戦争

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2006年8月 7日 (月)

『特捜最前線』DVD化!!

今日、知ったのだが、ついに『特捜最前線』のDVD・BOXが発売されることになったらしい。これは朗報である。

海外出身の方や若い人はよく知らないと思うのだが、1977年4月6日から1987年3月26日までテレビ朝日系で全508話がシリーズ放映されたハードボイルド刑事ドラマである。

内容は、

警視庁に設置された特命捜査課の刑事たちの関わる犯罪事件とそれをめぐる人物たちの人間ドラマ。

今回のDVD-BOXは16話収録で、1話~169話までの予告編も収録されるとのこと。2万5千円(税抜き)。欲しい・・・・・・

当時、『太陽にほえろ』や『西部警察』などもあったが、私は断然、『特捜』派。

『西部警察』のドンパチよりも、『太陽にほえろ』のアイドル性、キャラクター性よりも、この『特捜最前線』の人間ドラマが好きだったのだ。

小学生だった私は毎週水曜日の夜、YMCAでの剣道の道場が終ってから、疲れきった身体で、9時から『欽ちゃんのどこまでやるの』を観て、そのあと、『特捜最前線』を観るのを楽しみにしていた。(剣道のない日は、8時から『噂の刑事トミーとマツ』を見ていたような気がする)

ネット上で放映リストから出演者の登場回を確認してみると、どうやら私が見ていたのは、170話ぐらいから430話ぐらいまでだろうか。だいたい1980年から1985年ぐらいまで。(ちょうど土曜ワイド劇場の美女シリーズにハマッていた頃)当時のテレビドラマは本当に面白かったように思う。(たぶん本当のところはその逆で、その頃のテレビドラマを原体験とするために、私にとっての〈面白さ〉の基準がそこになっているのだろうが)

私の印象に残っているのは、神代警視正(二谷英明)=この人は特捜のリーダー。橘警部(本郷攻次郎)。船村刑事(大滝秀治)。吉野刑事(誠直也)。紅林刑事(横光克彦)。叶刑事(夏夕介)。桜井刑事(藤岡弘)。高杉婦警(関谷ますみ)の出ている回だったので。ちなみに全部の回に出演した人はいないとのこと。

それぞれの刑事たちが、さまざまな事件に関わり、特捜のメンバーの中で、毎回、中心となる刑事が違うので、群像劇みたいなところがあり、そのあたりが人気の秘密。しかも、ホラーあり、サイコあり、色っぽいエピソードありで、まさに盛りだくさん。しかし、何といっても刑事たちの熱い生き様と犯罪者をめぐるさまざまな人たちの人間像が描かれているところが、単純なドンパチもののドラマとの違いというところだろうか。

とくに今回のDVD-BOXはファン投票で人気の作品を収めたようで、第1話はもちろんのこと、それぞれの刑事たちを主人公とした「ドラマ」を厳選をして集めたようである。個人的に嬉しかったのは、「六法全書を抱えた狼」という回が収録されているとのことで、実はこの回は、幼かった私の印象にも強く残っている(再放送だったのかもしれないが)。

法律を振りかざす知能的な犯罪者に対して、熱血派の吉野刑事が必死になって勉強して、振り回されながらも対決を挑むという話。最後には、理屈よりも人間性が勝つところがやっぱりいい。

それ以外にも魅力的な物語がいっぱいです。私の説明では、何も伝わらないでしょうが、何しろ私もうろ覚えの記憶だけで書いているので。

DVD-BOXについての画像がなかったので、サントラ盤の画像だけでも入れておこう。

特捜最前線 MUSIC FILE

「特捜最前線」MUSIC FILE 2

オープニングの音楽がカッコよかったし、挿入歌の「私だけの十字架」も哀愁があってよかった。(レコード持ってますわ)

江戸川乱歩賞作家の長坂秀佳氏が脚本家時代の主な仕事の一つでもあるので、その意味でも要注目。また、他の脚本家や監督の名前を見ていると、石松愛弘や松尾昭典など『非情のライセンス』(天知茂主演)のスタッフの名前も見えるので、そのあたりの影響というか継続性も指摘できるのだろう。

DVD-BOXについての詳しいことは、

http://www.toei-video.co.jp/tokusou/index.htmlへ。

高いけれども、絶対欲しい。そして、第二弾、第三弾をも楽しみにしたい。本当はコンプリート・ボックスがいいのだけれども。

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