2009年8月18日 (火)

『CRITICA』が送られてきました。

探偵小説研究会の本部(?)の方から、

執筆者分の『CRITICA』が送られてきました。

Critica4

やっぱり自分の書いた文章が活字になるのは、

何度経験しても嬉しいものです。

また、今回は『幻影城』特集ということで、

表紙の絵が『幻影城』風になっています。

描いてくださったのは、市川尚吾さんです。

サソリが素敵です。

まだまだ残部がありますので、是非、お買い求めください。

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2009年8月14日 (金)

『CRITICA』第4号のご案内

また一ヶ月近く、更新をサボってしまいました。

ひたすら高校の非常勤の仕事に追われています。

夏休みの間も。

探偵小説研究会の機関誌『CRITICA』の第4号が発売になりました。

こちらは商業出版ではなく、同人誌扱いになりますので、

一般の書店では手に入りません。

Critica4

興味をお持ちの方は、探偵小説研究会のホームページの方でご注文ください。

URLは、

http://www.geocities.co.jp/tanteishosetu_kenkyukai/index.html

です。

また、『市川尚吾作品集』も同時に発売されました。

こちらも探偵小説研究会で扱っております。

CRITICA』第4号の内容は下記の通りです。

     第一特集 現代本格の状況

大量死大量生座談会―読者視点から語る第三の波  笹川吉晴×蔓葉信博×

羽住典子

×

川井賢二

大量死理論について  大森滋樹

綾辻行人『びっくり館の殺人』論  浦谷一弘

失楽鏡儀『匣の中の失楽』論  蔓葉信博

     第二特集 『幻影城』の時代

戻りからくり―連城三紀彦と泡坂妻夫  市川尚吾

泡坂ミステリ考―亜愛一郎シリーズを中心に  横井司

未熟の浮上―中島梓/栗本薫の登場した七〇年代  円堂都司昭

普遍と個別 幻影城評論叢書を巡る随想  

川井賢二

この世の旅人 田中文雄さんのこと  笹川吉晴

特別寄稿 田中文雄さん  飯野文彦

     探偵小説評論賞

選考経過/選評  波多野健 千野帽子×

羽住典子

レイモンド・チャンドラーは「盗まれた手紙」の夢を見たか?  小倉蛇

探偵達の新戦略  小田牧央

     解放区

エドガー・アラン・ポオとチャールズ・ダーウィン  佳多山大地

やさぐれと崇高  中辻理夫

ミステリドラマの現況  千街晶之

     特別区

続・断章後日譚―笠井潔の「魔境」  千街晶之

リアルの変容―軒下補論  市川尚吾

『CRITICA』のバックナンバーもあります。

第1号と第3号のみですが(第2号は完売した模様です)。

よろしくお願いします。

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2007年6月18日 (月)

花園大学公開講演会

告知です。

毎年恒例の花園大学公開講演会です。

パネルディスカッション『ミステリの魅力~犯人当てに魅せられて』

6月23日(土)午後1時30分~

花園大学無聖館ホール5F

入場無料

パネラー 麻耶雄嵩、大山誠一郎

司会 佳多山大地

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麻耶さんが喋られるというのは、結構、珍しいと思うので、

貴重というか、必聴ですね。

今年も豪華な客席になるのではないでしょうか。

私も客席で、ゆっくり聞かせていただきます。

興味のある方は、是非おこしください。

今、ミステリの勉強をするなら、断然、花園大学ですね。

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2006年12月 9日 (土)

『本格ミステリ・ベスト10 2007』

やっと出ました。

『本格ミステリ・ベスト10 2007』

本格ミステリ・ベスト10〈2007〉

やっぱり、自分の原稿が活字になるのは、いつも嬉しいものです。とくに今回は市販されている本なので。

でも、私の文章はともかく、2006年の本格ミステリの状況がよくわかるので、是非、手にとっていただきたいです。

中身に関しては、また少しずつ触れていきますが、やっぱり道尾秀介が来ましたか・・・・・・という感じです。今年は、道尾秀介と三津田信三と島田荘司の一年だった、というのは、まさにその通りだった、と思います。

自分のランキングでは、5位以内には道尾秀介を入れただけですが、かなり迷うのです。5作品しか投票できないので。

それと、ランキングの原稿の時に、法月綸太郎の『怪等グリフィン、絶体絶命』の「、絶体絶命」を書くのを忘れてしまって(自分では書いたつもりだったんですけど)、気づいた時にはもう遅く、法月先生には失礼なことになってしまいました。申し訳ありません。

反省。

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2006年2月 3日 (金)

『有限と微小のパン』

有限と微小のパン

ちょっと前の作品なのだが、

実は、読まねば、読まねば、と思いながら、今まで読み損ねていたので、今回、江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」パノラマ島綺譚―江戸川乱歩全集〈第2巻〉 の論文を書かないといけない事情から、やっと読むことができた。

というのは、評論家の佳多山大地さんと鷹城宏さんの出されている本で『探偵小説美味礼賛』の中で『有限と微小のパン』について書かれた章(鷹城宏さんの文章)で、パノラマについての言及があったからである。

森作品は、どうも登場人物が少女マンガを彷彿とさせるので(よく言われるところだが)、どうも苦手で、つい手をひっこめてしまう。

が、今回は意外に面白く読めた。

一つはエヴァンゲリオンの影響が随所に見られたところ。

萌絵のモノローグなんかは、「ああ、これはエヴァだ」と思いながら、読んでいた。

それから、脳科学との接点が感じられるところ。

今回のVR技術は、これは認知科学の領域である。

『マトリックス』や『攻殻機動隊』あたりの影響かもしれないが、一つの同時代的な認識ともいえるだろう。

たとえば京極夏彦の京極堂シリーズなんかも、実は認知科学の流行と同時代的な文脈で捉えないといけないのでは、と最近、思っている。

そして、前掲の鷹城論文の卓抜なところは、それを19世紀に流行した「パノラマ」という装置と結びつけて考察するあたりである。

ここにおいて『有限と微小のパン』と乱歩の『パノラマ島奇談』が、ひとつの線上に貫かれた。

萌絵たちにVR技術を見せる塙理生哉は、菰田千代子にパノラマ島を見せる人見広介と同じ人種なのかもしれない。

逆に言うと、そういう形(認知科学との接点)での「パノラマ島奇談」の新たな読みということも可能かもしれない、とも思った。

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